旧別子取材
2010/04/24
発見
今回訪問の大きな目的は この「大黒間符」を見つけることでした
大黒間符の場所を調べていると 伊藤玉男著の「あかがねの峰新版」
の3ページから4ページにかけて
「道の傍らに墓地がある。明治末期からの植林以来ずっと放置
されたままだったのか、40年も前に筆者がこの辺り一帯に墓石
が散在しているのを知ったときには、深い藪の中で苔生していた。
この墓地のある台地を右へ回りこみ少し藪を分けると、そこには
本書に度たび登場する立川銅山時代の大黒間符の跡がある。」
と書かれている。
とりあえず 「道の傍らに墓地」まで降りてみた。
「台地を右へ回りこみ少し藪を分ける」とあるが
藪のガードが固く入れない あきらめて 鉄塔の補修道を
登り 入れそうなところを見つけて入り下の写真の谷を
下る。 かすかに踏み分け道らしきものを見つけ先に
進むと杭がみえ 「大黒間符」を発見
字は消えかけているが何とか読める
エンビの看板は枯葉などで半分以上埋も
れていたが撮影のため坑口に立てかけた
撮影後は風にさらわれるといけないので
坑口に横たえる。
坑口から新居浜市内が良く見える。
当時の坑夫たちも 坑内から出て来て
この景色を見て気分を癒されたことだろう。
坑口からレールが出ているが すぐにガレに
なっている。この下に 都間符がありその下に
太平坑 買政坑がある。
記念写真を撮って 引き返す。
7:34 登山開始 山口ナンバーが2台
登山道は ツツジが綺麗だった。
小足谷のさくら 旧別子には桜が少ない。
ダイヤモンド水で休憩 気温は 7度
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右の写真は住友金属鉱山が出版している「あかがねの故郷_15_東延斜坑.」
ですが 石積は2段になっています。下の写真は2010/04/24撮影ですが
1段しか 確認できません。 今も2段あるか 確認に行きました。
2段あります
木々が生い茂り撮影も難しいほどです。
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← 代々抗の前で コーヒータイム 9:35
登山道から「延喜の端」の分岐近くにある →
坑口ですが名前も分からなかった。
「新居浜史談」第379号 (2010/4)に
入江義博氏が
『別子銅山の「間符」(抗道)について』の中に
「昭和30年頃開削された風廻し(通気)である」
とある。 今も暖かい空気が出ている
別子銅山では、入坑に際して坑口に祀られた天照実神・
八幡 大菩薩・大山不動明王、春日大明神、大山積大神、
薬師如来に安全を祈願したとある。「明治の別子」より
西赤石方面は霧氷で白かった。
銅山越 付近の霧氷 10:47
住友化学新入社員研修の一行 18人
もう少し 山に行く格好で来なさい! 10:59
新居浜市内がよく見えました。 10:50
12:30 お弁当 山の上は寒かったので牛車道で食べた。
旧別子を色々取材しながら 降りました。 別子役場跡 目出度町
見花谷 両見谷 など。
見花谷
朝は雲の隠れて見えなかった 平家平も白い。
14:42 駐車場到着
.
住友林業 フォレスタ
桜は満開でした。
カタクリは終わっていました。
平家平に登山した一行で賑わっていました。
なすび平のカタクリはまだ咲いていなく
今年は鹿に食べられて少ないらしい。