2日目 2013/07/31 目が覚めると夜が明けていた。
思った以上によく眠れた。
かかりつけ医に睡眠導入剤をもらっていて1錠飲んでいた。
普段飲んでいないからよく効いたのだろう
  
出発までにする事が沢山ある。
●荷物預かり
バスターミナルに預かり所がある。
登山に不要な本とか帰りの服・下着など
まとめて預けておく。1日350円だ
●山岳保険
バスターミナルの切符売り場で山岳保険を
取り扱っている。
7日間有効で1人1000円。もしも遭難のとき
莫大な費用が掛かるらしいので入っておく
●登山計画書提出
登山ポストがあるので提出
現場で書くと時間がかかるので予め書いて
おく書式は長野県警察のホームページにあ
るインターネットでも受付している
●トイレかっぱ橋ぐらいまでは公衆トイレが
あるが この先全て有料になる。
頑張って搾り出してきた。
7月31日 5:26 上高地着バスは30分ぐらい
早く到着したバスも何台か見かけるが人影は
少ない静寂な上高地のひと時だ 
陽が昇る寸前だった。天気は良さそう。
おにぎり等で朝食 身支度を整えたら出発だ
6時出発の予定だったのですが時間をかけ
過ぎたようだ 人がだんだん多くなる。
6:35 上高地発
  
木々の葉の間からもれる斜光の中を
それぞれのペースで歩く。
時間が早いので下山ですれ違う人はいない
6:40 河童橋 
上高地では有名な観光名所のひとつです
日中は通行が困難なぐらいになるが 今は
人は少ない。シャッターをお願いした。ほとん
どの人は快く引き受けてくれる
目的地によっても歩く早さが違うのか槍ヶ岳
山荘を目標の私は どうしても早足になり
「おはようございます」と声をかけて追い抜い
ていく
   
7:18 明神 
上高地から明神までは1時間が平均時間38
分で歩いている。そんなに早歩きではない。
先発者が何人かいる。明神は休憩なしで徳
沢に向かうおやもう携帯の電波が届かないよ
梓川沿いを遡る。登山道はハイキングコース
でほとんど傾斜はない。時間を稼ぐつもりで
ピッチをあげると後で疲れるのはわかっていて
も前の人を見ると抜いて行く。
青空をバックに明神岳がクッキリ浮かぶ。
8:02 徳沢
明神から徳沢の平均時間は60分 44分で歩
いた。徳沢と言えば 徳沢園のソフトクリーム
何処にでもありそうなソフトクリームここまで2
時間かけて歩いてきて食べると
それはそれは美味しいソフトクリームなのです。
  
広葉樹の森の中を抜け 新村の吊り橋を通
りすぎ林道のような登山道をひたすら歩く。
退屈はしない。ヘッドフォンをした若者も
見かけるが 川の音を聞き鳥のさえずりに
耳を傾けるのも良いものだ
8:57 横尾
横尾山荘は上高地より3時間 2時間22分で歩いた。 お風呂のある山荘です。
ここから橋を渡ると涸沢経由奥穂高へ3年前にはこちらに行って奥穂高・前穂高・岳沢と廻った
今回は直進し槍ヶ岳に向かいます。
横尾までは勾配のない 広い道だったが ここからは幅の狭い登山道になり
勾配も やや上り坂になり 川幅も狭くなる
小休止をし トイレを済ませる。次の槍沢ロッジまで1時間40分トイレは無い
   
ここからは道幅が狭くなり登山道になります。
とは言っても槍ヶ岳に向かう登山道。
よく整備されています。緑が美しい。
四国の山は 植林地帯の林の中が多く 
殺風景としか言いようがないのですが楽しみ
ながら歩く事が出来る。光と影と緑の
コントラストが目に心地よい
梓川は横尾で横尾谷と2本に別れる。
横尾谷を遡ると涸沢に着く。四国の川と違って
川に石が多い。上流で山が崩れて流されて
きたと思うが梓川が埋まるほど多いのは
驚きです。
9:48 一ノ俣 
横尾から51分(標準 60分)山小屋もベンチも
無い 標識があるだけの場所です。気温は17
度 歩いていると暑いが休んでいると冷えて
くる。上高地からの歩数は2万歩を越えた。
ここで一休みだ。休んでいると高松から青年が
追い抜いて行った。この青年 最後は大阪に帰
るバスの中までご一緒する事になるのだが
今は「お先に」と声をかける程度。
  
二ノ俣谷の立派な橋を渡り川と言うより谷に
なった渓流沿いを遡る。下山者とも多くすれ
違うようになり 挨拶を交わす。
10:19 食事中の猿に遭遇 カメラを向けて
も逃げない。
おっかなびっくりでそのまま通り過ぎる。
10:28 槍沢ロッジ 
一ノ俣から40分 (標準40分)槍ヶ岳山荘グ
ループの1つで浴室もあるようだ。大勢の人が
休んでいる。登る人・降る人の入り混じる時間
帯だ横尾までは4.0km 槍ヶ岳5.9kmの道標が
ある。あと5.9km 平地なら1時間余りだろうが
地図に書いている所要時間は5時間に余る。
槍沢ロッジは標高1820m 槍ヶ岳小屋3060m
標高差 1240m ここから一気に登ります。
小屋の広場に3脚に据えた望遠鏡が置いて
ある. その先には槍ヶ岳がみえる
今回はじめての槍ヶ岳が見えた。
よく晴れている 感動する 行くぞ!! 
   
20分ほど休憩し10:49出発 槍を見たら ジッと
していられない。10分ほど登と後ろから足音
がする。追いつかれる。女の子だ。1人でしか
も軽装。「山小屋の人?」「そうです。槍沢ロッジ
でアルバイトしています」休み時間で散歩をして
いるとの事。とっても感じの良いお嬢さんです。
スーッと追い抜いて行った。背中にある小さな
バックはゴミを入れる袋。登山道の岩陰に落ち
ていた小さなゴミを袋に入れた。このお嬢さん
 もう一度 会うことになる。
11:16 ババ平キャンプ場
槍ヶ岳 5.0km 槍沢ロッジ 0.9km の道標
テントが4〜5張りあった 登山者が休息して
いる。トイレもあります。槍沢ロッジのスタッフ
が清掃してくれています汚さないでね。シート
をかぶせたショベルカーがあったのには驚き。
パイプの先から冷たい水が流れ落ちている。
粉末のポカリスエットを溶かせて飲む。
河原でロッジの娘さんにあった。追い抜いて
行った娘だ水のパイプを見に来たのだと言う
そういえば河原にパイプが延びている。こん
なにきれいな川の水なら近所から引けば良
いと思うのだがパイプは まだ上流に延びて
いる。槍沢ロッジで1泊したかったなぁ。
「撮らせてもらって良いですか」「どうぞ」
ポーズをとってくれた。「ありがとう」
   
雪渓が残っている。初めての雪の上の歩行
だ。気をつけて歩けば 問題はない。今後 
登るに従って雪渓の上を歩くようになる。
軽アイゼンを持っていれば より安全なので
すがほとんどの人は登山靴のまま歩行して
いました。
11:29 すばらしいお天気だ。一休みしている
と高松の青年が追い抜いていく。彼とは歩くス
ピードが同じぐらいなのか 槍ヶ岳山荘まで
抜きつ抜かれつだ。槍が岳山荘で東京から
奥穂高温泉経由で来る友人と待ち合わせの
ようである。
10:51 大曲り
水俣乗越の分岐点になります。標高は2000m
を越えました。四国で一番高いのが石鎚山で
1982m 越えちゃいました。ここは 水俣乗越か
らの悪天候の避難路のようです高松の青年が
休んでいた。
   
お天気が良く 空の青 山の緑 雪の白コント
ラストが実にいい。眺めていたいが 槍ヶ岳ま
でまだまだ道が険しい。時刻は12時 会社勤め
なら昼の時間なのですが腹がへったらおにぎり
や携帯食料を食べながら登ったので 何処で
食べたか 記憶にない。3年前 ザイテングラー
ドの登りで目が回った。空腹によるものだった。
気合いが優先で腹が減ったのに気が付かなか
った。今回は腹優先でこまめに補給しています
振り返ってみると随分と登ってきたもんだ。
足も気力も問題がない。
少し長めの雪渓を歩いた。雪渓を下る夫婦を
遠目に見るそのまま下ると雪渓が口を開けて
いる。その先は雪渓が崩壊している。大きな
声で引き返すように指示を出す。雪渓の下は
空洞になっているから気をつけないと事故に
なる。
   
13:00 天狗原分岐標高は2343m 何人か休
息している。明日 お天気が悪くて 大キレッ
トに行けなければここに降りてくることになる
天狗池の「逆さ槍」を見てみたいが40分もか
かる ちょっと無理なコースだ。ちょっと立ち
止まっただけで 上を目指す
コバイケイソウが群生しています四国の山に
も見かける花ですが同じ種類でしょうか?。
登山道には色とりどりの花が咲いています。
名前はほとんど知らないのですが カメラには
逐一納めてきました。全てお見せしたいのです
がとりあえず 登る事を優先に話を進めてい
きます。
13:52 雪渓を渡る頃 山頂にガスがかかり始
めました。そして 陽射しがなくなりました。 
今日は一日中 晴れかと思っていたのです
が・・・・・。殺生ヒュッテが見えてきましたよ。
14:01 播隆窟(ばんりゅうくつ)。「坊主岩小
屋」ともいう槍ヶ岳を開山した播隆上人が、開
山のために宿代わりに利用した岩屋です登山
道脇にありますので すぐ分ると思います。
岩に「1300」と書いてある所から すぐです
山全体が 曇ってきました。怪しい雲行きです
ね。降らなければ良いのですが。昼までは 
とってもお天気が良かったのにね
14:14 登山道は 岩と石とになり 土は無く
なりましたこの付近に最後の水場がありました。
雪解け水だったのでいつもあるとは限りません
 ペットボトル満タンにしました。
  
14:35 殺生ヒュッテ分岐
殺生ヒュッテが見えてから ここまでたどり着
くのに約1時間 この1時間が我慢の登りです
ね登れども登れども殺生ヒュッテが近づかない
14:45 あと500m
● 携帯電話 docomoの場合山に入ると携
帯電話の充電が出来ない(ほとんどの山小屋
で20分100円の充電器があった)今回は5泊6
日 使う時だけ電源を入れるようにしたここで
電源を入れると 携帯電話が使えるようになっ
た明神あたりからここまで電波が届かないの
ですね
15:22 槍ヶ岳山荘 到着
歩数 37053歩 (私の歩数最高記録
更新です)気温11度 風速6.3アドレナリンが
たくさん出ているのか疲労感はない興奮して
いるのでしょうね。槍ヶ岳山荘のベンチではた
くさんの人が休息をしている。槍の穂先は全く
見えない。とりあえずチェックインをして、荷物を
置いて穂先に行ってみよう
  
まず受付を済ませる。槍ヶ岳山荘は個人で
宿泊する場合は予約の必要がない。誰でも
泊まれます。「満室だから帰ってください」とは
命にかかわるので言えないもんね。
私に割与えられた部屋は「いわひばり」のB3
下夕食と朝食・弁当が付いて10000円です。
B3下だったのですがB1下が 今後2日間も
お世話になる岳(ダケ)さんでした。
荷物を置いて 外の様子を見に行く。風はな
いが霧がすごくて 槍の穂先は見えない。そ
のうち 雨が落ちだした。 槍ヶ岳登頂する
予定でしたが 諦めた。
   
●岳さん
京都の人で年齢は40歳ぐらい 昔の山男の印象がある。この辺の山に精通していて 大キレットは2時間で行けると言う仙人と言う愛称を付けた
かったのですが 愛煙家で「俺は60歳までに癌で死ぬ」と豪語するので仙人はやめた。槍が岳の岳 岳沢の岳 岳(ダケ)さんと呼ぶ事にする
   
香川の青年も同じ時間帯に到着したので同じ部屋になりました。東京の友人とも合流していました。若い人は上の段でした。650人宿泊出来る
マンモス山小屋なのですが今日は300人ぐらいの宿泊らしくゆったり 一人一枚の布団です。写真のスペースに4人ですが 混雑すると10人 
12人となり寝返りが出来ない位になります。私の隣は空いていたので ゆったり眠れました。
  
槍ヶ岳山荘から 槍ヶ岳を撮っているカメラを
発見7月に入ってから1日に何度となく見てい
た映像はこのカメラで撮影されたいます
7月31日16:00の気温は10.6度小屋の中は
何カ所かストーブが焚かれてあって 暖かい。
夕食は食堂でご馳走になる。650人まかなう
食堂なので1度に150人余りが座れるように
なっている。17:40は 私の食事の時間です。
  
ノートパソコンが置いてあって 天気予報が検索できる。明日の天気は 朝はあまり良くない。
昼から回復か?ここまで来たのだから槍ヶ岳の山頂には登りたい。明日が だめなら
連泊の可能性が出てきた。ここで気があったのが 「登山ブログ」くん 友人と2人で来ている
●「登山ブログ」くん
東京の人で Amebaブログで「ryuheyの気まぐれ登山ブログ」を書いています。ランキングを
しているらしく、「ポチっとな」でランク20位ぐらいだ。登山歴は浅く まだ4年。いまから楽しみな
ブログです。

岳さんは小学生の時から登っているので 我々とは次元が違う 部屋に帰ったのが19時過ぎ。
布団に潜り込む。衣服は パンツ・パッチ・長袖下着 靴下ははいていない。それども暑いぐら
いだった暖房がよく効いていた。
のどが渇くので枕元に飲料水が必要。人のイビキが気になる人は耳栓も。枕元にライトも
(夜中にトイレに行く人)20時30分が消灯(それまでに寝ていた)夜中にすごい風と雨の音 
そして雷も・・・・・
肉と野菜のおかず みそ汁とご飯はお代わり
自由。ご飯はお代わりをした。お腹いっぱい
になった。「ごちそうさまでした」