4日目 2013/08/02
  
ロビーにノートが置いてある。大キレットを記した事項が多い。
静かに読んでいた岳さんが「この通りだよ うまく表現している」
私も読んでみた。行っていないので その時は分らなかったが
今になると よく感銘できる。
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検証結果を追記しました。5/12で実際に歩いて確認した コースの
状況/感想/アドバイスなど以下の通りです
長谷川ピークは剣岳カニのヨコバイ、ヒダ泣きはカニのタテバイレベル
南岳下りのハシゴ場は剣岳別山尾根と同等でした。槍の頂上へ不安
なく登降出来る方はOKでしょう。注意点ポイントは南岳ハシゴ場取り
付き部分、長谷川ピークからA沢コルまでの下り。登りルートについては
先行者の落石(特にA沢コル直後)に気をつけてクサリ場は手がかりが
あるので心配はないがスベリ止め手袋でない場合は素手がベターでしょう。
クサリ場の前後が最も要注意だと思います。
北穂→涸沢岳コースを経験された方は楽勝だと思います。
キレット南下よりも北穂→涸沢岳コースの方が2-3倍大変 体力 バランス
力ある若い方(30代前後)は全く心配ありませんが、ストックに頼らないと
バランスが保たれない高齢者の方はベテラン同行でなければとても危険です。
横幅のある荷物は岩場バランスに注意。雨で濡れた岩場は3倍危険です。
南岳の下降時に小石をツマ先ではじいた方はスリップ予備軍です。
不安一杯の方へ その緊張感があなたの足取りを慎重にします。
小休止できるところは必ず息抜きしてください。
京都市 品○ ○○。
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岳さんも言っていましたが、写真で見るほど難しい事はない
はじめのハシゴが要注意。
気を抜いたらいけないが 身構える事のほどでもない。
  
5:30 朝食 おいしく頂きました。
雨が降っているんだよね。風もあるんだよね
ガスで 見えないんだよね。 
小屋の中で 出発の機会をうかがう。
6:29 頃合を見計らって出発をする
時間的に余裕のあった我々は遅いほうの
出発になった。気温 13度
雨は降っていないがガスで濡れる。
6:34 サァッ!! ここからが大キレットの
始りだ!
昨日10分ぐらいは降りたが 
ここから3時間30分の気が抜ない長丁場だ。
  
6:50 先行のグループがクサリを下る。
何人か追い抜いてきた。「どうぞ」と避けてく
れたら追い抜く 無理に追い抜かない。
ガスが流れるたびに眼鏡が濡れる。
赤いザックは 岳さんだ。 結構速いスピード
で下りて行く。付いて行くので必死であるが
写真が無いのもつらい。大きいカメラは危な
いのでザックに入れた。ポケットカメラで撮影
6:58 ハシゴ
難関のハシゴです。岳さんが私のカメラを
持って先に下りて
撮影してくれた。段数は27段 1段1段慎重
に降りてゆく
  

7:06 ガスが流れ 陽射しがさして来た。
気持ち良さそうに岩尾根を歩いています。
先に見える山の一番高いところが
長谷川ピークか?
7:59 ハシゴの下の広場
槍の穂先のハシゴは登り・下りがあったが ここは1本です。待ち時間をここで過ごすことになる。
広くないと思われるだろうが大キレット コル以外 そんなに広いところはない。 
おや 岳さんは もう 居ない。
  
7:10 岳さんが待ってくれています。
●カメラ カメラは2台持参した。一眼レフ(PENTAX K-m)とCanonポケットカメラだ
    通常スタイルは一眼レフを首からぶら下げて歩く。大キレットはザックに入れた。
    ポケットカメラを胸のポケットに入れている。カッパを着ているので取り出すのに
    厄介だ。それでも要所要所撮影をしながら足を進める 
    待ってくれる岳さんには申し訳ないが たぶんもう来る事がないので
    記録しておきたい。
岳さんから写真を送って頂いた
長谷川ピークに向かって登る私を撮ったも
のだ。長谷川ピークまで私も写真を2枚ぐら
いしか撮影していない。登りに夢中になって
いたんですね。恐怖の記憶が無かったので
楽しみながら登っていたのだと思います。
    
7:47 ここも中央の上部に白○がある。
ここは名称は無いのかな 
7:49 尾根にクサリが着いている。
ここはネットやガイドブックでみたぞ。
おねの途中から崖を下って下の道に
下りるコースになっている。
7:57 A沢のコル 4人ほど休んでいる。
オーストラリアの人が居た。奥さんが日本人
で 旦那を連れたれてここに来たようだ
南岳小屋からA沢のコルまで 1時間28分   岳さんのペースからすると かなり足を引っ張っているなぁ。
岳さんは穂高岳山荘泊まりだから 我慢して頂こう。
  

北穂高小屋を目指す 
A沢のコル2820m 
北穂高山頂3106m 
その差304m 一気に登ります。

垂直に登っているような気がします。
見下ろすとA沢のコルが随分下に見えます。
A沢のコルで10分ほど休憩をして登る
   
振り返ると長谷川ピークが顔を出しました。
一番高く見る所です。ここから見える尾根を歩いて来たんです。
岳さんが立っているところは「飛騨泣き」ですね。
気がつかずに通り過ぎていました。
写真を再生していて「飛騨泣き」と気がつきました。
   
ここはネットで確認できていました。
難所のような書き込みでしたが慎重に渡れば
難なく通れます。
心に このぐらいの写真を撮る余裕も必要でしょうか。
8:39 一番高く見えるところに北穂高小屋があります。
もうちょっと と言うべきか まだまだ と言うべきか
   

チングルマ
東日本(北海道~中部地方以北)に分布する
四国の山には生息しないですね
これは 実で 花は白い色の可憐な花です

クチバシシオガマ
北海道から中部地方以北の高山帯に生育
している
これも四国の山では見られない花です。
霧で雫ができ 花弁が垂れ下がっています
  
9:09 北穂高小屋到着
南岳を6:29に出発したので 大キレットを2時間40分で走破したことになる。地図に掲載されているのは3時間30分 
平均よりは早いが 岳さんの2時間には無理でした。
    
写真の左で座って食べている二人が登山ブログ君(左)と友人です。
南岳小屋を我々より 早く出発したのですね。ここで追いつきました。
速さの違いは 荷物の重さでしょう。私は大キレットを通るので
最小限の荷物にしました。食料も山小屋調達にしました。
彼らは テント泊の大きなものでした。
右側の彼 この後 大変な試練に会うのです

背を向けて立っているのが岳さん
ここからの展望がすこぶる良いはずです。
小雨が降っていてガスがかかっている。
雨宿り方々日和見をするが ガスは深く立ち込めたままだ。

9:34 仕方が無い 出発する  

大キレットより これから涸沢岳の道のほうが 険しかった。
  

9:36 北穂高岳 3106m 日本9位の高さです。小屋のすぐ後ろが山頂です。
なんだか実感がありません。 本日5つ目の3000m以上の山頂です。10分ぐらいで
涸沢に下る分岐点がありました。この分岐から穂高岳山荘まで2時間15分となっている

9:53 大キレットよりも すごいぞ!
両サイドが絶壁だ。岳さんは 何事も無い
ように歩いている。
這うことなく両手でバランスをとりながら歩く
   

10:05 岩の稜線を何人かの登山者が
通っている。  わくわく するね。

10:26 最低コル(標高約2900m) 
北穂高岳と涸沢岳の一番低い所だ
涸沢岳(3103m)まで200m 余りの登りだ。 
そして この登りが最後の登りだ。
後は降るだけの登山道となる。

10:44 ハシゴの下で男性が休んでいた。
もう1人下って来るのだと言う
待っていてもなかなか降りてこない。
岳さんが登っていった。小太りのおばさんが
降りてきた。はしごで躊躇している。
岳さんが的確に指示をだす。「右足はここ 
左足はこちら 右足をここまで下して・・・・・・」
ここから先 大丈夫かいな。
男が自分だけで精一杯で 女性の事まで
気がまわらないようです。遭難の2文字が
脳裏をかすめる。この二人夫婦ではないようだ
男性は70歳ぐらいで 女性も60代だろう。 
無事を祈る。
   

10:46 上を見るとクサリが続いている。
私はクサリは得意とは言えないが 
好きである。
両手でクサリを持つと 楽に高度が稼げる

11:06 お花畑  
白い花ばかりで色彩に欠けるが 
ひな壇上に並んだお花畑である。
何種類の花が咲いているのだろうか 
短い夏の草花です。
2013‎年‎8‎月‎4‎日、‏‎10:16 涸沢岳
   
2010年08月06日 奥穂高岳登頂の時 奥穂山荘で「後ろに山があるよ。」位にしか思っていなかった山です。
後で日本8位の涸沢岳と気がついて 悔しがった記憶がある  それ以来 登りたかった山です。
これで日本の高山ベストテン 6位の悪沢岳 7位の赤石岳のみとなりました。

カッパを着たままでしょう。ガスが流れているんですよ。 脱ぐと衣服がジトッ-と湿ります。草花は露を溜めています。
眼鏡がガスで濡れ 人差し指ワイパーで滴を取る。
 

穂高岳山荘が眼下に見えましたよ。
ガスがかかっていますが
高いところが 奥穂高岳です。日本3位です。
時間にゆとりが無いので 今日は登りません。
(無理をすれば行けるのですが)

11:45 穂高岳山荘着

12:40 名残惜しいが 岳さんと握手をして 穂高岳山荘を後にした
  
登山ブログくんが降りてきた。友人がションボリしている。
携帯を無くしたのだと言う。
北穂高山荘で忘れたようだ。彼らの携帯はソフトバンクで通話が出来ない。
山で命が惜しかったらdocomoだろう。私の携帯を渡す。
出発前に必要な関係先の電話帳登録は出来ている。
北穂高山荘も登録しています。結論として 北穂高山荘にあった。
親切な人が山小屋に届けてくれたのだ。
着払いで送ってくれるようになったが、誰かが下山した時の発送となる。
やれやれ。彼らは奥穂高岳・吊尾根・北穂岳・重太郎新道・岳沢小屋(泊)- 上高地の予定
がんばれ若者・おじさんには無理な日程だ。一休みして去っていた。

香川の青年は まだ見ませんね。どうしたのかな?。

穂高岳山荘で みそラーメンを食べる 800円 
随分前のことになるが山小屋でラーメンを食べたことがあった。
お湯にインスタントを入れた物だった。結構高かったのを覚えている。
今回は本当のラーメンだった。美味しくて 汁まで全部頂く。

岳さん 今日はここで宿泊です。
明日は奥穂高岳・ジャンダルム・西穂高・新穂高温泉・自宅(京都)の予定。
新穂高温泉に車を置いていて そこから3時間で自宅に着くそうだ。
「即席のパーティでも 楽しかった」と行ってもらえて こちらこそ感謝だ。

12:40 名残惜しいが 握手をして 穂高岳山荘を後にした。
  
12:45 ザイテングラードの始まりです。
  ここは登った事があるが下るのは
  始めてです。
  涸沢小屋泊ですので のんびりと 
  景色を楽しみながら降りることにする
  
今回のお気に入り写真の1枚です。
槍ヶ岳山頂・大喰岳・南岳など山頂の写真も良いのですが
ガスの為展望が無かった。
モデルはジジイですが風景に助けられていますね。
見晴らしの良いところに腰掛けて しばらく 眺めていた
「贅沢な時間」を過ごさせてもらった。
    
パノラマ撮影
このワードな写真が撮りたいので
Canon DSC-W350を買ったんです。
   
ちょっと渋滞気味です。追いつくと 先に行か
せてくれます。マナーは良かったのですが。
何とも足元のおぼつかない老人が渋滞の
原因になっていました。
この人小屋まで行き着けるのだろうか?
雪渓の上を下る。滑らないように ゆっくりと。
上空にヘリコプターが低空で通過する。
荷物がない。事故なのだろうか。
2013‎年‎8‎月‎2‎日、‏‎14:47
山の峰々が高くなりました。
ほんとにゆっくりですが2時間かけて
降りました
    
15:00  涸沢小屋到着 
 すぐ宿泊を申し込む。電話予約してあるったので リストに載っていた。
予約者のメリットはあるのだろうか。予約の有無にかかわらず 
来た順番に部屋番号を振ってるように思えてならない。

本日の歩数 19485歩
部屋に荷物を置き ヘリホートで休息
涸沢には 涸沢小屋と涸沢ヒュッテがある。
どちらに宿泊するか迷った。
涸沢小屋にした理由は 以前奥穂高に登ったきに
涸沢小屋のテラスでコーヒータイムをとった。
その時にゆっくりした時間が欲しかった。それだけの理由
どちらの方が 空いているとか サービスが良いとか
来てみないと わかりません。
ここに座って景色を眺めていると 時のたつのを忘れる
   
テント場に色とりどりのテントが張られてい
ます。今日は少ないようですね。まだ梅雨が
明けていないからでしょうか。奥に涸沢ヒュッ
テが見えます 満員なんでしょうね。
覚悟はしていたが 涸沢小屋も満員のようで
す。私の寝床は手前の左端でした。見渡せる
範囲で30人寝ます。他の部屋では掛け布団
が重なっていた。ここはまだ掛け布団がくっつ
いているぐらいだから良い方だ。
左は壁なので良かった。
右に寝ている兄ちゃんは5人のパーテェー
明日朝3時半出発で奥穂高-岳沢と行くらしい
17:30 夕食
おかわり自由で美味しく頂きました。
  
小学生が走る。
頑丈な造りではないので枕に響く。
「星が見える」と騒いでいる。
私も見たかったが 
もう半分 眠りに入っている。
睡魔には勝てなかった。

おやすみなさい

今日は 最良の一日であった。