国土地理院発行の五万分の一の地図を広げてみると「一ノ谷越」の表示はない。冠山から西北に尾根が伸びチチ山の別れまでの鞍部が一ノ谷越である。ここから別子山方面には、なすび屋敷を経由して住友林業フォレスターハウスまでの登山道があったのだが、台風で山崩れがあったり、橋が落ちたりして現在は通行止めとなっている。高知県側に下る道は無いようである。 登山地図には「一ノ谷越と書かれているが現地には表示がない。奥の方に木に巻き付けられた小さな案内板がある。字が消えかかっているが、よく見ると「一ノ谷越」と読める。?2015?年?5?月?27?日に通った時には「さぬき山好会」の文字も読めた。 歴史的に古い峠ではあるが、けっこう人が行き来している。ちょっと足を伸ばしたい山好きには、ここを歩くと7~8時間のロングコースとなる。 |
別子銅山 炭の古道_04 |
現在の寒風山トンネルの南側(一ノ谷館入口の広告塔のある場所)に桑瀬中宿を設け、土佐本川村で生産された炭を一旦ここに集め、一ノ谷越ルートで上七番(なすび平)の炭宿を経由し、銅山炭蔵へ運ばれました。 |