なすび平・炭の道       . 2013/05/03     .
   
ちょっと 体が重い  
今日は 軽めに 大永山トンネルの上部を探索するつもりで出かけた
終わってみれば かなりハードな工程であった。
8:17 大永山トンネル出口
9:07 トンネル上部尾根
9:40まで   廃道探索
10:18 大坂屋敷越
10:50 馬道の別れ
13:00 なすび平 着
13:23 なすび平 発
14:06 林道終点
15:21 トンネル出口

         尾根の登山道まで         


大永山トンネルの近くに駐車 この日も登山者が
多く 少し離れたところに止めました。
   
8:23 登山口から登るが すぐ脇道発見!! 少し歩いてみると 歩きやすい道だ 8:33 メンテナンスも行き届いています。
8:45 行き止まりか?道が無い 
     林業の作業道だったのか! 
適当な沢を登る事にする。 谷はだんだん細くなっていく。
崩落上部に道があるようだ 9:07 登山道に出た。すぐ 道標があった。

         馬道を探す   


馬道は炭の道です。
西条の山奥から大坂屋敷まで集めた炭を
別子銅山まで馬で運んだ道です。
別子銅山側から2回探索したのですが

2012/10/20  こちら
2013/03/30  こちら

途中 道が崩落し 危険箇所が多く
あきらめたままになっています。
それなら こちらから行けないか
確かめに来ました。
  
登山道に目印の赤い紙テープを吊るし笹薮の中へ 上記地図のように高度50mぐらいを上下 馬道を探すが見当たりません 背丈よち高い笹に手こずる
   

         大坂屋敷を経て馬の別れ   



10:16  七番越に到着 トンネルから登山道を登ってくるとここに着く。 笹ヶ峰と銅山越 登山口の分岐になる
   
馬道が登山道になったので平坦な道が続く 10:26 新居浜市の防災行政無線大坂屋敷越中継局
      林道脇にあり最近出来たようです   
下の道から登ってくる 真直ぐ3分で中継局
ここで 高知知内からの登山者と出合い一緒する
    
10:30 林道と分かれて 笹ヶ峰に 馬道の跡の石垣が残っている。 10:50 馬道の別れ 下の道が馬道 
   

         上部歩道 所要時間2時間 

上部歩道は現在の国土地理院の地図にはありません S43の地図にはあります 山歩き地図2には上部歩道 中部・下部歩道があります。
10:53 下刈りもされている整備された道か?
       か〜るい気分で上部歩道にはいる
11:02 がけ崩れだ 何とか通り抜ける 11:10 馬道だけあって崩れていなければ 
     上部鉄道のように水平で歩きやすい
11:21 かなり壊れかけていますね 11:23 谷の部分で道は無い
      恐る恐る越えてきたがもう引き返せない
11:26 今度は絶壁になっている 迂回だ
11:37 大きな岩が目の前に 岩の裂け目に お地蔵さんが奉ってありました。 11:44 住友林業の看板が落ちていた
腐った木の橋 渡れそうにない。 左が植林地帯 右は広葉樹  こんな所歩きたい 12:02 石済みが残っている所もある
上部歩道

名前は「歩道」とついていますが 馬が通って
いたのですからなだらかです。
馬道の別れ 1241m
なすび平   1315m  差74m
距離は判りませんが時間で2時間かかっています。

地図に載っていない道ですので崩落が激しい
登山者にはお勧めできません
12:36 ここも上部に大きく迂回しました 12:54 中部歩道との合流点  
   
伊藤  いま、なすび屋敷にまで行っている道を林道にしていますが、あれは古い道を拡幅したものですよね。
山口  そうです。
伊藤  古い道は牛車などが通ることができたでしょうか。
山口  れは十分できたでしょう。3mくらいありましたから。
伊藤  林道の上にも道があって、私たちは上部歩道と呼んでいます。みんなが使っているのは中部歩道。
     一番下を下部歩道と、仮に名前をつけて呼んでいます。上部歩道はなすび屋敷からずっと馬道の分かれまで水平に来ています。
山口  下の道は小足谷の劇場跡のところにある砂防まできています。
  (山村文化34号22ページ 座談会 七番を語る)より
 なすび平までの登山道
12:55 道標の方向に向かう 登山道としては良い道と言えないが 12:59  5分足らずでなすび平に到着

         なすび平  

銅山川の源頭「ちち山の別れ」の下に、なすび屋敷がある。中七番から平家谷を逆登ると、谷水が切れるあたり一帯が、通称「なすび屋敷」である。
その昔、小足谷の銅山が盛業の頃、薪炭の供給拠点として賑った所であるが、現在は、草木繁り、僅かに残った石積に、往時の面影を残している。
一方、中七番は、銅山の林業部門の拠点として位置づけられ、現代の住友林業鰍フ聖地ともいわれている。
近年、「住友の森」としてフォレスターハウスが建ち、その周辺が整備されている。
  (山村文化5号27ページ)より
   

なすび平らは炭の集積地であったので落ち葉の下の地面は炭で黒い


なすび平のカタクリの花 時期が遅くわずか数株咲いていた 広い空間が開けている。別子山中でこんなに開けた所は多くない。
   
奥七番・なすび屋敷については、妙な話が言い伝えられている。
当地は高知県境に近いことから、雪の降り積もった中を土佐から、女の人がなすびを売りに来ていたという話である。
はたして暖国の土佐であっても、冬に「なすび」とは、山奥に女性とは、どうも妖し気な話である。
昔からなすびの初夢を見るとその年は良年になるとか、なすびの花は必ず実を結ぶことから、吉を呼ぶ例えとされている。
昔のことであり、坑内や山林の仕事をするにあたり、こういう縁起を担いで名付けしたのではなかろうか。
とすれぱ、大阪屋敷は富士屋敷で、京屋敷は鷹屋敷という別名があったかもしれない。
まことに都合のいい当て付けであるが、七の番数にしても、なすびにしても、いい名を残してくれたものだ。
  (山村文化5号28ページ 福本成臣 いろりを囲んで)より  
   

         中部歩道  

中部歩道
登山道の中部歩道は上部歩道の道標の所から
折り返して坂道を降りたところから始まるが
中部歩道と上部歩道はなすび平から別々に
出発点がある 
なすび平を出発し 谷を渡るとすぐ下に
藪の中に中部歩道が見える。

標高
なすび平  1315m
林道終点  1113m
駐車     950m
中部歩道は標高差 365m
       
13:24 なすび平出発  歩きやすい道です 昔のままの石垣が残っています。普通に歩いていたのでは気がつきません。道の下を覗いてください。
   
危なっかしいが 渡れる橋です。 14:06 林道の終点です。なすび平から40分余り 林道ですが 一般車両は入れません
   
14:46 住友林業フォレスタへ下る道です  15:15 七番川に架かる橋  15:20 駐車
   


今回の探索で なすび平から旧別子の間の「馬道」の全容が判りつつある
緑色の線は まだ歩いてはいませんが赤い線は 実際に歩いた。
林道になっているところや登山道になっているところもあるが その多くは昔のままの姿でたたずむ。

明治14年 広瀬宰平は劇場跡から七番を通りなすび平から高知に行っている。
この道を人力車で通行したようだ。